⇒夕刊☆竜田揚げ〃

古椿の霊は、日本各地に伝わるツバキの怪異

山形県にも椿女という怪異が残されている・・・





江戸時代、山形の城下を二人の商人が歩いていた


町を過ぎて峠道にさしかかった時

一人の商人のそばを女が並んで歩いていた

突然その女が商人に息を吹きかけると、商人は蜂に変わってしまった







女は横道に咲く椿の花の中へ姿を消した

その後、蜂になった商人もその椿の花に吸い込まれると、椿の花はポトリと地に落ちた

残されたもう一人の商人がそれを拾うと、蜂は既に死んでいた







商人はその花を持って、寺に行き和尚に訳を話すと、以前から街道を行く者が姿を消すという話はあったという

和尚は蜂にされた商人を生き返らすため、一心にお経を唱えたが、商人は生き返ることはなかった・・・



そんな話を、すっかり忘れ、神社の境内に咲く椿の花の撮影に夢中になっていると

突然


うぎゃぁぁぁ

と、凄い叫び声が境内に響いた



ギグッ


危うくカメラを落としそうになった


恐る恐る、叫び声のした方を見ると


何かがサササと横切った・・・







なんで、こだなどごさ居るんだぁぁぁ













雉って、すんごい声で鳴くんだぜぇ